マリオット会員ステータス 今だからわかった真実

昨年の8月のプログラム改訂以来 様々な憶測と真実が飛び交い 全く根拠のないデマまで先行する事態まで会員を混乱に巻き込んで来た 会員プログラムの内容がようやくと言うか、もっと早くに決定していて 今になるまで伏せられていた真実も含めて検証していきます。

今回のプログラム改訂の一部の不公平さを踏まえて 一体真実は何だったのか?
今後はどうなって行くのか?

先日 マリオット本部の知人より明かされた情報を元にお話しします。

先ずは未だに怪情報も含めて飛び交っている 会員ステータスの有効期限ですが、これは2019年1月末期限の方と2020年1月末になっている方 両方存在しますし、正式な扱いとしても両方存在します。
話の元を辿ると昨年の8月に実施された会員プログラムの改訂において規準にされたのが2017年度(1~12月)の宿泊実績において判定された2018年度の新ステータスがどのランクなのか? です。
勿論 2017年度にプラチナチャレンジ達成により昇格された会員さんも同様に判定されています。

では 何故 2019年と2020年の有効期限が両方あって どちらの情報も飛び交ったのでしょうか?ある会員は2019年と回答され、ある会員は2020年迄と回答されました。これはプログラム改訂当時に本来なら決定している回答を会員に対してするのか?しないのか? マリオット本部の方針がはっきり決まっておらず あやふやにしていた為に 各出先のカスタマーがスタッフによってまちまちに回答してしまった為によるものです。
どの情報が正しいのか?疑問が疑問を呼び込んで混乱をきたす結果となりました。

状況を重く見たマリオット本部は出先に対して 勝手に回答するのではなく、会員のステータス有効期限については全て本部が決定する事項で現段階では未定であると回答するように指示を徹底しました。
ある時期を境にマリオットジャパンのデスクからは原則論のみの回答になって統一された回答のみアナウンスされる事になりました。

では実際にはどうなっていたのか?と言うと 昨年8月に実施されたプログラムの改訂は会員に対して 有利、不利、両方に働く内容であって それを来る2019年から始まるプログラムに向けて実行して行く事でした。

不利に働いたのは言うまでもなく ステータスのランクダウンです。
提携クレジットカード所持によるSPGからのステータスリンクによるマリオットゴールドの扱いについて振り分けになった事でした。

又 有利に働いたのは会員期限の延長を含めて最大1年間長くステータスを維持出来る事とランクダウンの判定についてです。
先ず、この有利な恩恵を一番に受けた方はどのような方々なのか?ですが、
1つ目は2017年の10月以降にプラチナチャレンジをスタートして2018年1月初日~31日の間に達成してプラチナに昇格された方です。
プラチナチャレンジを達成してプラチナになった時期によって有効期限が違うと言われた 所謂1月組と2月組の差は昨年度に色々なblog等で騒がれましたが、実のところ1月組も2月組もなく 全て2018年のプラチナチャレンジ達成者として扱いになっていましたので有効期限は2020年1月末迄とされているのです。
残念な事に2017年12月末迄にプラチナチャレンジ達成でプラチナに昇格されたいた会員さんの期限は2019年1月末迄となったようです。
但し、2018年末迄に宿泊数による条件を満たしている会員については次年度(2020年1月末)迄引き続きプラチナエリートの維持が可能です。
又 残念にも2017年末の時点でプラチナエリートで2018年8月にプラチナプレミアエリートに移行された方は年末迄に75泊満たなかった方は1月末にランクダウンとなりました。

1月組と2月組の差がなくなったのは会員期限の見直しを年度の初月に変えたからです。
では、2つ目有利に働いた事は 昨年8月のプログラム改訂で本来ならゴールドのまま変わらない(新プラチナに移行されない)と思われていた会員さんの一部がプラチナに移行されて、かつ、有効期限が2020年1月末迄になった方々です。
実は今回のプログラム改訂で一番の恩恵を受けられたのではないかと思われます。
一旦は殆ど全てのゴールドエリートさんが新プラチナエリートに移行されたかのような事態で始まり 数日間のうちに予め用意されていた判定規準を順次開始された途端にゴールドに逆戻りしました。

当初はバグだ、故意になったとか様々な情報が飛び交い大混乱しました。
これはプログラムの改訂による新ステータス判定規準のスタートが遅れてしまった事が原因です。
先にスタートしていたらこのような事にはならなかったのですが、余りにも複雑な判定規準の内容だったのでスタートが遅れて後になってしまったのです。
1つ1つの規準を全てのゴールド会員さんにあてはめて振り分けをするにはかなり時間を要したようです。

では何がこれほどまで 後々不公平だと言われる振り分けをしたのか?
元々 プログラム改訂を始める前から原則論としてステータスリンクによるマリオットゴールドは宿泊数を満たしてない会員さんについては次の新しいプラチナエリートへの移行については対象外とされていました。
勿論 ステータスリンクでゴールドになった方でも2017年度に50泊以上の実績がある方は新プラチナに移行の対象です。
振り分けによって新プラチナエリートに移行された方はどのような判定規準をクリアしてなったのか?

これは様々な規準が事細かくあてはめられたようです。
ステータスリンクでマリオットゴールドになった会員の宿泊実績、 過去に何度か実施されたプロモーションの参加状況、獲得ポイント等、今後の予約状況
それらの実績を人とAIによって判定した結果 マリオットにとってお得意様として継続的に利用が見込める会員を前の振り分け規準によって新プラチナに移行したのです。

結果として 決して不公平ではありません。
マリオット側からしたら同じゴールドエリートさんでも ある程度の実績があって かつ、新プログラム開始後にも予約が入っている方と殆ど実績もなく 予約も入っていない方と同等にする方が不公平になる と言っていましたし、宿泊実績でステータスの維持をされている会員さんの事を考慮すると至極当然と言い切りました。

提携クレジットカードによるステータス維持についてはそれなりのサービス特典を保証するが、それ以上のサービス特典を望むならプラチナチャレンジをするか、宿泊実績を積んでより上のランクを目指して欲しい。と言うのが最終的な回答です。

ではランクダウンはどうなのか?と言うとこれは ワンランクダウンになりました。
次年度のステータス維持に満たない宿泊数になった場合 現在のステータスのワンランクダウンになります。
現在 チタンエリートならプラチナエリート、プラチナエリートならゴールドエリートです。
となれば現在チタンエリートで有効期限が2020年1月末で仮にランクダウンしても ほぼフルスペックのサービス特典を受ける事が出来るプラチナエリートを維持出来るのは2021年1月末迄になって かなりの期間 有利な条件で利用が出来るのも他のホテルチェーンにはない特典だと思います。

一度でも上級のステータスに上がるとマリオットの有利制はこの先も続くようですし、一度廃止になったステータスバイバックも復活の検討中だと言う事でした。

昨年のプログラム改訂当時に私はマリオットが会員のふるい分けをすると伝えましたが、現実にふるい分けは実施されました。
事前にはシビアな原則論のみを回答してそれでも 残った会員さんに対しては実質的にステータス有効期限の延長、ランクダウンは宿泊数によらないワンランクダウン、必要な宿泊数は増えたもののその他の条件は若干緩くなった新プラチナチャレンジの開始等
それなりの見返りはありました。
これが良いか悪いかと言う判断は個々の方々が判断する事だと思います。

先日 提携クレジットカードの解約が増えている旨の記事を目にしました。
確かにクレジットカードを所持することによってある程度のステータスによる特典サービスの供与については魅力的だと思います。
しかし、それを所持することによって最上級の特典を望むのは無理があります。
他のホテルチェーンなら最上級クラスの
特典サービスを保証しているクレジットカードは存在しませんし、ヒルトンにしてもゴールドが限界です。
マリオットも例に漏れずで条件の差はあっても通常プラチナクラスの特典サービスを受けるにはそれなりの宿泊実績が必要なのも当然と言えます。

当然の結果として高い年会費を払ってもプラチナクラスの特典サービスを受ける事は出来ないとなれば解約が増えるのは仕方ない事でしょう。
何故ならスタート時にいかにも良い内容か?と誇張された記事が飛び交い過ぎた為に沢山の方々が我も我もと入会したからに他なりません。

決して悪い物ではありませんし、私も未だに所持しています。
しかしこの提携クレジットカードは決して万能ではありませんし、利用するにあたって便利さと若干の有利制があると言う範囲にとどめるべきカードだと認識する必要があります。
多くを望み過ぎると失望する可能性があると考えないと所持をする事さえ虚しくなります。
私達もホテルチェーンを選ぶと同様にホテル側もお客様をふるいにかける 市場原理に沿ったこれは当然と言えます。

皆さんなりにこの巨大なホテルチェーンとの今後の利用について最善の方法を見つけて欲しいと願うばかりです。